心電同期モニターの“あるべき姿”
はじめに
心電図を基に動く臓器である心臓を最適な心位相で撮影を行い、静止画像として再構成するにはProspective ECG Trigger法とRetrospective ECG Gate法に大別されます。
Ivy Biomedical Systems社製心電同期モニター(Cardiac Trigger Monitor)は、いずれの構成法にも最大の性能を発揮できるモニターを提供することが“あるべき姿”として開発を行った心電同期専用モニターです。
Point. 1 精度
R波のピークを正確に捉えることは、心拍表示においても、Trigger Pulse送出においても、非常に重要です。IVY社製心電同期モニターでは、この精度誤差がわずか±50μsecでしかありません。(シミュレーター60bpm 1mv入力にて測定)
R波のピークを正確に捉え、Trigger Pulse が送出されていることを示すため、画面のECG波形を色別表示します。(Trigger Mark)
Point. 2 遅延
患者様の実際のECG 波形と、検査装置が受取るECG波形に時間的偏差があってはなりません。
例えば40msec(0.04秒)の遅延は、R波ではなくP波を認識していることになるのです。
Model 7000シリーズは、最大でも2msしかありません。
(電極⇒モダリティ装置間)
Point. 3 心拍数表示
2秒の平均心拍数表示により、患者様の心拍状況をほぼリアルタイム表示します。
検査の精度を高め、安定した検査結果に貢献します。
Point. 4 シミュレーター
標準仕様で内蔵Simulatorが装備されているのでモダリティ装置との間で接続テストを簡単に行え、かつ、実験や研究などにもご使用いただけます。
また、保守点検時にも使用し簡便、容易な維持管理ができます。
Point. 5 取り扱い
専用設計だと操作も難しくなるのでは?
いえ、患者さんへの電極を装着し、モニターの電源ONにするだけです。
(電源ON⇔初期設定に自動で戻ります)
Point. 6 視認性
大きなHR表示で、患者様の心拍数の変動を観察しやすいです。
脈拍との連動するハートマークの点滅が視覚的効果を高め、操作室からでも状態把握が容易です。